分散特性評価
分散特性には、分散安定性と分散性がある。それぞれISO/TR(Technical report)とISO/TS(Technical Standard)に定義されている。例えば、ゼータ電位は、分散安定性のパラメータであり、界面張力は、分散性のパラメータである。したがって、制御する際に変更するポイントが変わるので誤解しないよう注意を要する。
技術コラム
東京理科大学名誉教授 大島広行先生による技術コラムをご紹介致します。
- 第1回 コロイドの分散・凝集に対する2つの見方
- 第2回 コロイド粒子間のvan der Waals引力―Hamaker定数(凝集促進因子)
- 第3回 疎水コロイド・親水コロイドとHamaker定数
- 第4回 帯電粒子周囲のイオン雲 - 拡散電気二重層とDebye長
- 第5回 帯電表面のみかけの表面電位
- 第6回 拡散電気二重層の重なりによる2粒子間の静電反発エネルギー
- 第7回 エネルギーの尺度:熱エネルギーとポテンシャル曲線
- 第8回 コロイド分散系の安定性評価とポテンシャル曲線
- 第9回 Schulze-Hardyの経験則:DLVO理論の成功とDLとVOの先陣争い
- 第10回 凝集速度・半減期と安定度比
- 第11回 Derjaguin近似
- 第12回 一定表面電位モデルと一定表面電荷密度モデル
- 第13回 柔らかい粒子
- 第14回 Hamaker定数のマクロな表現
- 第15回 2枚の平行な鏡の間に働くvan der Waals引力-Casimir力
- 第16回 気体:コロイド分散系の一つのモデル
- 第17回 ポテンシャルエネルギー=力に逆らっている度合い=居心地の悪さ
- 第18回 熱力学第1法則と内部エネルギー
- 第19回 界面動電現象とゼータ電位
- 第20回 Smoluchowskiの式
- 第21回 Smoluchowskiの式の厳密な導出:Navier-Stokesの式
- 第22回 Hückelの式
- 第23回 Smoluchowskiの式とHückelの式の2/3の違い
- 第24回 Smoluchowskiの式とHückelの式をつなぐHenryの式
- 第25回 Henryの式と粒子の表面電荷密度
- 第26回 円柱状粒子に対するHenryの式
- 第27回 Henryの式と粒子の表面電荷密度:円柱の場合
- 第28回 液滴に働くStokes抵抗:液滴と固体粒子の違い
- 第29回 液体膜上の電気浸透
- 第30回 液滴の電気泳動
書籍執筆
第3章 第1節 金属ナノ粒子の分散・凝集特性評価 P119~ | 金属ナノ粒子合成/構造制御とペースト化および最新応用展開 | (株)R&D支援センター | 2020 |
第5章 4.電位差滴定法 P194~ | ナノ・マクロ微粒子の分散評価技術 | (株)シーエムシー出版 | 2020 |
第5章 第3節 混合・分散のメカニズムと評価方法 第3節 濃厚分散系における分散・凝集特性評価 P218~ | 粉体の上手な取り扱い方とトラブルシューティング | (株)R&D支援センター | 2019 |
第4章 第1節 分散性・分散安定性の評価 P139~ | 分散技術の実務ー理論・分散剤・分散機・評価・各種分散のポイントまで | (株)情報機構 | 2019 |
第4章 第2節 ナノ粒子・微粒子の実験的HSP値の求め方 P158~ | 分散技術の実務ー理論・分散剤・分散機・評価・各種分散のポイントまで | (株)情報機構 | 2019 |
第3章 第1節 分散性を支配するナノ粒子の界面特性因子とその評価 P87~ | 高熱伝導材料の開発~さらなる熱伝導率の向上のために~ | (株)技術情報協会 | 2019 |
第8章 8.6.1 濃厚分散系の評価法 P493~ | 第4版 現代界面コロイド化学の基礎 原理・応用・測定ソリューション 日本化学会編 | 丸善出版(株) | 2018 |
第3章 第6節 パルスNMR法による粒子界面特性評価 P315~ | 粒体の表面処理・複合化技術 集大成 | (株)テクノシステム | 2018 |
第3章 第7節 電位差滴定法による粒子表面状態の評価 P321~ | 粒体の表面処理・複合化技術 集大成 | (株)テクノシステム | 2018 |
第1章 スラリーにおける分散・凝集状態とその分類 P3~ | 微粒子スラリーの分散・凝集状態と分散安定性の評価 | サイエンス&テクノロジー(株) | 2016 |
第2章 第1節 分散・凝集状態および分散安定性評価の重要性と評価手法の分類 P11~ | 微粒子スラリーの分散・凝集状態と分散安定性の評価 | サイエンス&テクノロジー(株) | 2016 |
第2章 第2節〔3〕自然沈降分析法および遠心沈降分析法 P52~ | 微粒子スラリーの分散・凝集状態と分散安定性の評価 | サイエンス&テクノロジー(株) | 2016 |
第2章 第2節〔4〕超音波減衰分光法 P69~ | 微粒子スラリーの分散・凝集状態と分散安定性の評価 | サイエンス&テクノロジー(株) | 2016 |
第2章 第3節〔3〕超音波法 P102~ | 微粒子スラリーの分散・凝集状態と分散安定性の評価 | サイエンス&テクノロジー(株) | 2016 |
第3章 第1節 微粒子界面特性評価の重要性と評価手法の分類 P145~ | 微粒子スラリーの分散・凝集状態と分散安定性の評価 | サイエンス&テクノロジー(株) | 2016 |
第3章 第2節 電位差滴定法 P150~ | 微粒子スラリーの分散・凝集状態と分散安定性の評価 | サイエンス&テクノロジー(株) | 2016 |
第3章 第3節 パルスNMR法 P161~ | 微粒子スラリーの分散・凝集状態と分散安定性の評価 | サイエンス&テクノロジー(株) | 2016 |
[10] 液中の粒子径と分散安定性評価 P97~ | 粉粒体/多孔質材料の計測とデータの解釈/使い方 | S&T出版(株) | 2015 |
第1章 第3節 屈折率制御材料の開発に役立つナノ粒子の分散評価 P18~ | (高・低)屈折率材料の作製と屈折率制御技術 | (株)技術情報協会 | 2014 |
第6章 第10節 電池製造工程 [1]電極スラリーの分散・凝集特性とボイド発生メカニズム P420~ | 気泡・ボイドの発生メカニズムと未然防止・除去技術 | (株)技術情報協会 | 2014 |
第20章 ナノ粒子インク開発のための分散性及び界面特性の評価法 P213~ | プリンテッドエレクトロニクス用導電性(ナノ)インクの設計開発とプロセス最適化 | サイエンス&テクノロジー(株) | 2014 |
第3章 第10節 濃厚エマルション溶液の安定性評価 P176~ | エマルションの特性評価と新製品開発、品質管理への活用 | (株)技術情報協会 | 2014 |
第2章 1.ナノ粒子分散の理論と評価 P28~ | 金属ナノ・マイクロ粒子の最新技術と応用 | (株)シーエムシー出版 | 2013 |
第4章 有機溶剤中微粒子分散の評価技術 P151~ | 有機溶媒における微粒子の分散・安定化技術 | S&T出版(株) | 2013 |
第6章 第2節 微粒子の表面と界面 P265~ | 異種材料界面の測定と評価技術 | (株)テクノシステム | 2012 |
第16章 16-5. 液中粒子分散性の測定と評価 P218~ | 初歩から学ぶ 粉体技術 | (株)工業調査会 | 2010 |
第2章 第3節 [8] 電極スラリーの分散・凝集特性の測定と評価 P241~ | Li二次電池電極材料のスラリー調整 | (株)技術情報協会 | 2009 |
第4節 超音波スペクトロスコピーを用いたフィラーの分散・凝集状態の評価 P286~ | 最新フィラー技術全集 | (株)技術情報協会 | 2008 |
第3章 第1節 分散・凝集のメカニズムと評価方法 P53~ | スラリーの安定化技術と調整事例 | (株)情報機構 | 2008 |
第3章 第2節 分散性に影響を与える因子と分散安定性の向上 ―pH,電解質濃度,分散剤濃度の影響― P70~ | スラリーの安定化技術と調整事例 | (株)情報機構 | 2008 |
第4章 第4節 配合後の製品の安定性評価と安定化方法 ―分離/沈殿― P188~ | スラリーの安定化技術と調整事例 | (株)情報機構 | 2008 |
第6章 第1節 超音波スペクトロスコピーによる微粒子・ナノ粒子の分散・凝集状態評価 P269~ | 最新 顔料分散ノウハウ集 | (株)技術情報協会 | 2008 |
第6章 第2節 多検体遠心沈降分析法による微粒子・ナノ粒子の分散・凝集状態評価 P284~ | 最新 顔料分散ノウハウ集 | (株)技術情報協会 | 2008 |
第5章 濃厚分散系における分散・凝集制御と評価法 P62~ | ファインケミカルシリーズ 有機分散系の分散・凝集技術 | (株)シーエムシー出版 | 2008 |
第8章 非水系濃厚分散スラリーの分散・凝集とゼータ電位の関係 P143~ | 〔分野別〕ゼータ電位利用集 | (株)情報機構 | 2008 |
第9章 第1節 第3項 ゼータ電位測定による高分子微粒子・ナノ粒子の分散安定性評価 P176~ | 〔分野別〕ゼータ電位利用集 | (株)情報機構 | 2008 |
第9章 第1節 第4項 ゼータ電位測定による無機微粒子・ナノ粒子の分散安定性評価 P181~ | 〔分野別〕ゼータ電位利用集 | (株)情報機構 | 2008 |
第9章 第2節 第2項 粉体コーティング工程におけるゼータ電位の制御と活用法 P237~ | 〔分野別〕ゼータ電位利用集 | (株)情報機構 | 2008 |
第9章 第3節 第7項 医薬品分野におけるゼータ電位の制御と活用法 P370~ | 〔分野別〕ゼータ電位利用集 | (株)情報機構 | 2008 |
第3章 第2節 超音波減衰分光法を用いた超微粒子顔料の解砕および分散・凝集過程の評価 P134~ | 最新『顔料分散』実務ノウハウ・事例集 | (株)技術情報協会 | 2005 |
PARTICLE SIZE CHARACTERIZATION OF HIGHLY CONCENTRATED BARIUM TITANATE SLURRIES BY ULTRASONIC ATTENUATION SPECTROSCOPY P53~ | Improved Ceramics through New Measurements, Processing, and Standards Vol.133 | 2006 | |
Characterization of Ceramic Slurries by Ultrasonic Attenuation Spectroscopy P243~ | Ultrasonic and Dielectric Characterization Techniques for Suspended Particulates | The American Ceramic Society | 1998 |
学会誌発表等
3次元および2次元コロイド結晶の構築 P193~ | 粉体工学会誌 Vol.58 No.4 | 2021/04 |
コロイド分散凝集分科会のめざすべき姿 P1~ | Colloid & Interface Communication Vol.46 No.1 | 2021/03 |
濃厚粒子分散系の実用的特性評価法 P21【172】~ | 日本接着学会誌 Vol.56 No.5 | 2020/05 |
スラリー・ペーストの分散・凝集特性評価 P55~ | MATERIAL STAGE 月刊マテリアルステージ | 2020/04 |
粒子とその分布測定法 2-3. 音響法による濃厚分散系の粒子径分布評価 P35~ | 化学装置 Vol.61 No.10 | 2019/10 |
濃厚系スラリー評価のポイント なぜ濃厚系のまま評価する必要があるのか P65~ | コンバーテック Vol.518 | 2016/05 |
濃厚分散系の分散性と分散安定性の評価 P1(3707)~ | 顔料 Vol.61 No.2 | 2016 |
Influence of PMSA-Based Polymer on the Setting Velocity of CNT in Aqueous Media P2006~ | Material Transaction Vol.56 No.12 | 2015 |
特集 ナノ材料の分散・制御技術の最前線 ナノ材料の凝集性・分散性の評価 P20~ | 機能材料 Vol.35 No.11 | 2015 |
微粒子濃厚分散系の分散・凝集評価と実際 P20〔832〕~ | ケミカルエンジニアリング Vol.60 No.11 | 2015 |
耐火物に関わる評価技術あれこれ (第4回)粒子濃厚系における分散・凝集状態の評価 P260~ | 耐火物 Vol.67 No.5 | 2015 |
粒子濃厚系スラリーにおける分散・凝集状態の最新評価法 P10~ | Krosaki Harima Technical Report No.162 | 2014 |
濃厚コロイド系の界面動電現象 P1~ | オレオサイエンス Vol.13 No.7 | 2013 |
高濃度ナノ粒子の分散特性評価 P7(3471)~ | 顔料 Vol.56 No.1 | 2012 |
論文 セメント・シリカフュームサスペンションの粒子構造の研究 P1270~ | コンクリート工学年次論文集 Vol.34 No.1 | 2012 |
遠心沈降分析法を用いた分散・凝集評価法 P489(59)~ | 粒体工学会誌 Vol.49 No.6 | 2012 |
濃厚粒子分散系における分散・凝集特性評価 P448(18)~ | 粒体工学会誌 Vol.49 No.6 | 2012 |
特集:分散技術PartⅠ 1.フィラーの界面化学としての分散理論と分散評価 P1~ | 接着の技術 Vol.30 No.2 | 2010 |
超音波減衰法を用いた無機粉体スラリーの粒度分布測定 -粒度分布に及ぼすスラリー濃度および粒子間相互作用の影響- P437~ | 色材協会誌 Vol.82 No.10 | 2009 |
超音波減衰法を用いた高濃度系無機粉体スラリーの粒度分布測定 ⁻粒子径測定再現性,精度の検討⁻ P280~ | 色材協会誌 Vol.81 No.8 | 2008 |
スキンケア製品の塗り心地とそのレオロジー特性 P171~ | 日本レオロジー学会誌 Vol.34 No.3 | 2006 |
粒子の形態分析 3.粒子径分析 3.5音響効果法 P137(43)~ | 粉体工学会誌 Vol.36 No.2 | 1999 |
Dispersed/flocculated size characterization of alumina particles in highly concentrated slurries by ultrasonic attenuation spectroscopy P35~ | COLLOIDS AND SURFACES AN INTERNATIONAL JOURNAL A:PHYSICOCHEMICAL AND ENGINEERING ASPECTS | 1998 |